やりたいことがたくさんありすぎて、起業アイデアを絞り込めないという悩みはありませんか?
どうしたら情熱を持って楽しく取り組めて、生涯ライフワークとして育て続けられる起業アイデアが見つかるのかをまとめました。
起業アイデアがしっくりこない?
「好きなことで起業しよう!」「ワクワクすることを仕事にしよう!」といった言葉が、当たり前のように聞かれる時代になりました。
実際、会社勤めを辞めて、好きなことを仕事にしている人はたくさんいます。
でも中には、始めてみたもののなかなか仕事で成果=売上が上げられず、モチベーションも続かずにフェードアウトしていってしまう人もたくさん見てきました。
成果を上げながら続けられる人とそうでない人の違いは何なのでしょうか?
問題は、起業アイデアを適切に絞り込めていないこと
例えば、
「ものづくりが好き」「ファッションが好き」「海外に行きたい」「英語が話せる」
という『好き』と『能力』を合わせると、
「ファッションのバイヤーになり、海外で自分で買い付けた商品を販売するセレクトショップを持つ」
というビジネスモデルが浮かんできます。
また、
「人と話すのが好き」「人の成長に関わるのが好き」「コーチングを学んだ」「研修講師として働いた」
という『好き』と『知識』と『仕事経験』を合わせると、
「個人向けコーチングセッションでカウンセリングをする」
というビジネスモデルが浮かんできます。
また、
「昔からダイエットおたく」「ファスティングの効果に感動した」
という『日常経験』と『心を揺さぶった感動』を合わせると、
「ファスティングコーチになって、セミナーやプログラム販売を行う」
というビジネスモデルが浮かびます。
この3つとも、私自身が経験した「うまくいかなかった起業アイデア(起業ネタ)」です。
なぜこれらの起業ネタで何かしらのアクションを起こしたにも関わらず、そのまま突き進むことができなかったのでしょうか?
それは、ライフワークとして取り組む仕事を選ぶにあたり、いくつかの視点が欠けていたからです。
絞り込むには方法があります
好き、能力、知識、仕事経験、日常経験、心を揺さぶった感動、…
これらはライフワークを探す上でヒントになる要素です。
でも、実は決定的に足りないものがありました。
様々なことを調べたり試したりして、ついに「菓子製造業で起業する」という起業ネタにたどり着きます。
起業して最初の勝負の場で手ごたえを感じ、「ああ、一生涯続けられる、成果も出せる起業ネタを見つけるって、こんな簡単なことだったんだ」と納得感と安堵の気持ちに包まれました。
以来、4年10カ月の間、一度たりとも辞めようなんて思うことなく、突き進み続けてきました。
かくして私は、起業ネタを絞り込むための方法を確信したのです。
5つの要素を網羅していますか?
要素1 好き・ワクワクする・当たり前の日常・心を揺さぶった感動
ワクワクと当たり前の日常は相反するようですが、ここでは同義語ととらえてください。
ワクワクすることだからこそ、とうの昔にあなたの日常に組み込まれている場合があります。
私にとって、それは「健康的なお菓子づくり」でした。

子供の頃から手芸や図工含めものを作ること全般に好きでしたが、中でも作れる上に食べられる、しかも楽しいお菓子作りはほとんど日常に溶け込み、意識もしていませんでした。
意識していないので、海外のスイーツ最新情報を調べたり、デパ地下をパトロールしたり、新しいお菓子屋さん情報をチェックしたりするのは日常茶飯事すぎて、仕事にするなんて思ってみたこともありませんでした。おかげで起業前には市場調査が終わっていたというおまけの事実も。
そして、2歳年上の姉がパティシエの専門学校を出てキャリアを築いていたことも、もしかしたら深層心理の中で、姉に遠慮して自分は同じ道を歩んではいけないと、情熱に蓋をしていたのかもしれません。
あなたにとって、顕在意識の中で、好き・ワクワクする・当たり前の日常・心を揺さぶった感動はどんなことがありますか?
ちょっと難しいかもしれませんが、日常生活の習慣を紐解いてみると、実は私のように潜在意識の中で蓋をしている情熱が見つかるかも?
要素2 農耕型か狩猟型か
あなたの性格・素質・特性について振り返ります。
農耕型と名付けたのは、日々のルーティンワークをこなしていくことが得意であったり苦でないタイプのことです。
狩猟型と名付けたのは、新しいことを考えたり、人脈を開拓していったり、気になることがあったらどんどん調べてみたり、何か思いついたらとにかく石橋をたたく前にやってみるタイプのことです。
農耕型が強い人は狩猟型のアクションが必要な仕事はなかなか腰が上がらず、成果も出にくいことが多く、狩猟型が強い人は、どんどん思いついたことを調べて実現していくのですが、それを維持管理することが苦痛だったり面倒だったり、忘れてしまったりします。
農耕型か狩猟型かという尺度以外にも、人の性格や素質、特性は様々な違いがあります。
苦痛なことは、なかなか行動に移せないので、ビジネスも前に進んでいきません。
外注したり、従業員を雇って人に振れる程度の仕事量であれば問題ありませんが、ビジネスの根幹となる部分が実は苦手な要素だとすると、他の仕事を考えた方がいいかもしれません。
特に、憧れの起業家のように自分も活躍したい、という動機から入ると、「あんな風に自分もなりたい」と自分にないものに挑戦することになりますので、かなり努力が必要になったりします。
がんばったらできるようになりそうなことと、がんばってもそれが好きな人には叶わなそうなことという視点も必要です。
山の麓に立って頂上を仰ぎ、雲にかすんでまだ見えない山頂を目指すのも自己実現ですが、逆に最初から山の頂上に立って麓を眺め、きらりと輝く湖を眺めるのもまた素敵な人生ではないでしょうか。

いろんな人がいて、いろんな性格・素質・特性を持っていて、それらを個々に存分に生かして協力しあったら、よりよいビジネスや社会ができていくと思います。
あなたの性格・素質・特性はどんなことだと思いますか?
要素3 価値観・信念・信条
価値観とは、子供の頃の体験や、成長過程で培ってきた学びが自分自身の中で概念化され、揺るぎないものになっていることです。
例えば、子供の頃に経済的に厳しい家庭で育った経験があると、ものは大切するべきだ、無駄遣いは悪だといった価値観や、お金をたくさん稼ぐのは良いことだ、貯金しておくべきだといった価値観が生まれたりします。
価値観の力は、どんなことがあってもへこたれない強く太い柱になり、逆境にもめげず突き進む原動力になります。
私の場合、10歳の時に父の勤務先が倒産したため独立開業することになり、その経験から「会社はいつ潰れるかわからない恐いところだから、会社に頼らずに起業して生きていかなくてはならない」という価値観は揺るぎないものとして築き上げられました。
そして、幼稚園の頃から容姿に対する劣等感を持っていたり、当時の自分なりに経済的・または人間関係的に抑圧された環境の中で自己探求をずっと続けてきて、本やいろんな人との出会い・経験を通して克服してきた経験から、「自信のない人がパワーを得て素敵になることは素晴らしい。人を素敵にする仕事をしたい」という揺るぎない価値観が脈々と育ってきたのだと思います。
ファッションバイヤー、メンタルコーチ、ファスティングコーチ、そしてお菓子屋さんも皆共通するのは「人を素敵にする仕事」であるということ。

あなたの価値観・信念・信条はどんなものですか?
そしてそれらはどんな経験がきっかけで生まれましたか?
要素4 50歳になった時の自分像
例えば50歳になったとき、どんな自分でいたいかを考えます。
50歳というのは、仕事を始めてから天寿を全うするまでのちょうど折り返し地点。
まだその先10年、20年は仕事をする人も多い年齢ですので、それまで歩んできた道を振り返り、ビジネスモデルを変えて立ち上げ直したり、まだ第2の起業人生を始めることすらできるでしょう。
この段階で、
・どんな内容の仕事をしていたいか
・個人プレーで仕事をしていたいか、それとも組織を持って実質的な経営を従業員に任せていたいか
・1日のどのくらいの時間を仕事に費やしていたいか
・収入と資産はどれくらいになっていたいか
・どこに住んでいたいか、どんな人たちと過ごしていたいか、どんなものに囲まれていたいか、どんな趣味を楽しんでいたいか
などの視点で、なりたい将来に近づく起業ネタかどうかを考えます。

私の場合、50歳になった自分の状況と、それから10年、20年とそれまでのキャリアを生かし、かつ体力的にも無理なく続けていける状態を考えると、菓子製造業は組織化して完全に従業員に任せ、一部外注製造して流通もすべて他社に任せる形という、自分がいなくても回るビジネスに育てておき、私自身はそれまで培った経験と知識を世の中に還元しながら、ビジネスとして社会貢献していく活動に時間を使いたいということを考えると、おのずとスタートアップからの動きが決まってきます。
あなたは50歳になった時、どんな自分でありたいですか?
要素5 市場性
要素1~4は自分自身のことですが、それ以上に実は大事なのは市場性があるかどうかです。
AI時代に突入した今、近い将来AIに取って代わられてなくなると言われている職業はたくさんあります。

コンピュータやより便利なものに取って変わられてしまっては価格競争に陥りますので、個人起業家には太刀打ちできなくなります。
また、社会的に需要が減り続けるものを扱っても未来はありません。
これから起業するのであれば、大きな枠で考えて需要が安定しているか、伸びているものを扱うべきです。
例えば、私の菓子製造業での起業を選んだ点で見ると、お菓子の日本の市場規模は年間で約2兆円と言われ、毎年大きな変動はなく安定しています。
中でも、外国人観光客や居住者によるインバウンド増や、2020年東京オリンピック開催に備えた政府の取り組みや民間企業による海外市場動向を取り込んだ施策により、ヴィーガンやグルテンフリーのお菓子の需要は中長期的には伸びると言われています。
私の場合は日常に溶け込んだ好きなことの分野がたまたま成長市場だったのですが、資金力や知名度に乏しいスタートアップの個人起業家にとっては市場性は味方につけるべきとても重要な要素です。
あなたが考えている起業ネタの市場は、安定・成長市場ですか?それとも衰退市場ですか?
アイデアがまとまったら、進む道は現れます
5つの要素すべてを網羅する起業ネタが見つかったら、いよいよ具体的な行動に入ります。
私の場合、突然やってきた挑戦するチャンス(イベント出店)に飛びつき、ブランドを1週間という短時間で立ち上げ、商品化し販売したところ、思った通りに売れたことで気をよくし、もちろんいつでも思った通りにうまくいったわけではありませんが、自分の実力と可能性を信じて、一度も自信を失うことなく、ひた走ってこれました。
パズルの最後のピースがカチっ!とはまるような起業ネタが見つかれば、どんどん情報もチャンスもあなたのもとへ入ってくるようになります。
まずは自分に合った起業ネタとじっくり向き合ってみることが、起業成功への一番の近道です。

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